保育園や幼稚園に通っていると、「他の子はできているのに、なんでウチの子はできないのかしら。」と、どうしても人と比べてしまうこと、ありますよね。
中には、保育園や幼稚園の先生から児童発達支援センターへの相談を進められた方もいるかもしれません。それにより、益々心配になってしまっている方もいるでしょう。
うちの息子も、年少・年中と運動会のダンスや学芸会などは全く参加しませんでした。そして年長になってからも隔週のバンビートは参加していない模様ですし、運動会のダンスは超ちっちゃくしか踊れていませんでした。(みんなと同じ場所に立って、小さくても踊っただけでも、昨年よりは成長はしているのですが…。)
実は年中の年末に先生から呼び出され、専門家への相談を進められていました。が、これからは「個」の時代。みんなと同じことができなかったり、集団行動が苦手であったところで将来心配するに及ばない。長所を伸ばして上げれれば問題ないと、あまり気にしていませんでした。
ところが、公立小学校は驚くほどに昔から変わっていないらしく。このまま公立小学校に入学したら、苦しむのは息子なのではないか、と思い改め、試しに児童発達センターに行ってみようと思うようになりました。
結論から言うと、行ってみて良かったです。
この経験をシェアすることで、同じように迷っている方の助けになれば幸いです。
児童発達支援センターとは
「児童発達支援センターとは」とググると、冒頭から「障害のある子供たちが通う施設。」という説明をしているサイトが多いです。個人的には、この「障害」と言い切っている点がホント良くないと思います。親の心的ハードルを上げていますよね。完全にミスリード。
正確には「うちの子、他の子とはなんか違うな。」等と子供について何かしら気になったら、気軽に相談できる施設です。
なので「障害」という言葉にとらわれず、相談してみるとよいです。
実際、心の専門家である心理士、手先の作業などの運動の専門家である作業療法士、言語関連の専門家である言語聴覚士といった、様々な分野の専門家がいますので、色んな角度から話を聞くことができます。
ただ、場所によっては結構混んでいるようなので、思い立ったらすぐに予約することをオススメします。
我が家は年長なので優先してもらえましたが、それでも1か月位は待ちました。
初回にやったこと
まず2名の担当者さんと共に親子で個室に入り、まず1名の担当者さん(以降、「Aさん」。何の専門家か失念…)から普段の様子について色々と聞かれました。
来る前は、子供自身が「なんでこんな所に連れていかれなきゃならないのだろう?」と嫌がったり不審がったりするかと思いましたが、全く問題なく楽しんでいました。部屋の中には様々な種類のおもちゃがあり、もう1名の担当者さん(以降、「Bさん」。この方は心理士さん)が一緒に遊んでくれたので、楽しかったようです。
その後AさんとBさんが代わって、今度はBさんと私が会話し、Aさんが子供と一緒に遊んでくれます。
1時間気づいたら2時間ほど経っていました。。行く前は1時間ほどの予定だと聞いていたので、びっくり。
最後に心理士さんから検査(WISC)をするか聞かれました。決して無理強いはされません。やるメリットとしては、得意なことと苦手なことの凸凹がわかるので、「なぜほかの子と同じことをしようとしないのか」という原因を探りやすくなるとのこと。原因がわかれば接し方のヒントを得られる。
一方デメリットとしては定量的に出てしまうこと。わが子の能力を数値としてみることに抵抗がある場合は、もちろんやらなくてよいですよ。と言われました。
私にとってはメリットがはるかに大きいと感じたので検査を希望し、検査日時をその場で決めました。検査日時は空いていたようで、1週間後くらいに予約できました。
行ってよかったこと3選
親も子も居心地がよい
子供も、たくさんのおもちゃで遊べるうえに、自分に合わせて付きっきりで遊んでくれる大人がいて、非常に楽しそうでしたし、居心地がよさそうでした。
実は私にとっても非常に居心地がよかったです。
というのも…息子の場合「やめなさい」と言ってもなかなか聞かず、周りの大人に嫌な顔をされることが多いです。
例えば食事中に外が気になって歩いてしまう…なんてこともよくあります。私と息子だけの時に注意してもダメだったら「まぁ、他の人に迷惑かけているわけでもないし…」と注意するのを諦めてしまったりしますが。そこに例えば祖父がいると、祖父が「やめなさい!いい加減にしなさい!」などと怒ることもよくあります。そうなると「なんで親がちゃんと叱らないんだ!?」「親がちゃんとしつけてないじゃないか!」と言われているように感じて、私まで非常に居心地が悪く感じるのです。
この施設の専門家の方々は、様々なタイプの子供がいることを知っているし、そうした子供に慣れているため、普通なら注意されるようなこと(座っている椅子をガタガタする、下品な発言をする等)を息子がしても、ネガティブな発言は一切せず子供に合わせて会話してくれるので、親も非常に居心地よいです。
もちろん、それでいて質問をすると納得感のある回答を返してくれます。とても頼りになります。
自分の子供をよく知れる
子供って、大人には理解できないような不可解な行動をしたりするので、子供ってそういうものなんだなー」と、一つの行動についてあまり深く考えずに「なーにやってんだ?」「意味不明ー!謎ー!」と結構流してきたのですが…
心理士さんの話を聞いて、子供の行動には何かしらの原因があるのだとわかりました。
例えば皆と一緒に運動会のダンスに参加しないのは、緊張してしまうからかもしれないし、恥ずかしいからかもしれないし、別の遊びをしたいからかもしれないし、うまく踊れる自信がないからかもしれないし、物理的にうまく体が動かせないからかもしれない…と。
子供って謎の生き物だと思っていましたが、思ったよりロジカルなんだなーと思い返しましたw
検査や各専門家の方々と共に、その原因を探れるのは、大きなメリットです。
最善を探れる
上記のように原因を探れれば、接し方の工夫の仕方もわかります。そうすれば子供にとって最善の声掛けができるし、最善の対処ができるわけです。
息子は来年小学生。このまま公立の小学校に行くべきなのか。それともインターナショナルなどのより自由なところに行くべきか…はたまたオルタナティブ教育などの選択肢をとるべきか。など。
専門家と相談しながら、息子にとって最善を探れるのは、非常に大きなメリットです。
行く際の注意点
唯一、デメリットを上げるのであれば…かなり時間がとられることです。しかも平日。
共働きの我が家では結構負担になります。
初回は2時間かかりましたし、その後も複数の検査等、何度も足を運ばなければならないです。
また私の住んでいる地域にはこうした施設が1か所しかないのく、家から結構遠いので行くまでにも時間がかかってしまいますので、それも含めて、かなり時間がとられてます。
まとめ
デメリットについても記載しましたが、それを考慮しても行くメリットは非常に大きいです。
もし行こうか迷っている方がいたら、今すぐ予約をして一度行ってみることをオススメします!
是非、子供の最善を一緒に探っていきましょう!!
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